嫉妬
昨晩、わたしは久しぶりに嫉妬を覚えた。
先生に見せてもらった水彩画が、うますぎたのだ。
二十歳のときに描いたんだけど、見せてなかったっけ?
そういって差し出されたのは、ギリシャかどこかの凱旋門。
本気で写真かとおもった。いや、写真以上。
横にあるわたしの絵は、幼稚園児のものみたいだ。
個展なんていってることが笑えてきて、なんだか無性に恥ずかしくなっ
た。
まだまだ下手なことは承知で、練習する目標のためのギャラリーカフェで
はある。
でも、あまりにも稚拙に見えてきた。
だからこそ教室に通っているのだけど、この焦燥感があるからきっと成長
するのだけど、なんだか恥ずかしいし、やりきれない。
そうして電車にのり、久しぶりにmixiを開く。
海外にいる友人が"水嶋ヒロがどうの"いっている。
へー、小説をかけるんだ。
かっこよくて、演技ができて、小説もかけるほどの頭のよさ。
確か語学もスポーツもできるんじゃなかったっけ。
TVの向こうにいるひとと自分を比べても仕方ないのかもしれないけど、わ
たしにとっては絵の先生も水嶋ヒロも同じに思えた。
いつもは自分で自分のすきなことをやっているといわれ、自分でもそこに
自信を持っていた。ただ、それが評価されるほどにうまくいかないと意味
がない気がしてきた。
でも彼らは多分、わたしが想像できないくらい辛い思いもしてるかもしれ
ない。
それに、わたしは彼らが出会わなかった一人一人にあって生きているんだ
し。
今朝は晴れてて気持ちがよいので、そう思って少し前向きになれる。
今日の会議も、ビジネスプランのプレゼンも、マーケティングの宿題も、
笑顔でうまくやろう。
ちなみに、昨晩からもうひとりのジェラシー対象は、モデルの杏ちゃん。
ラジオで流れた彼女の"愛は勝つ"は、透き通っていて綺麗
で、何度も聞きたくなった。
天は彼女にいくつの才能を与えるんだろうと思うけど、やっぱ才能を持っ
てても見せるのは本人なんだ。
どうみせるか、どう取り組むかで物事は変わってくると信じたい。
というわけで、結局モチベーションとなりうる嫉妬ならば、わたしは自分
に許すことにした。
Sent from Ami's iPhone