4月13日(日) ケニア便 レポート

こんにちは!特別Crewの野田・大島です。

201312月に開催した永松真紀さんとのケニア第1便に引き続き、2014413日、浜松町にあるカラバッシュで開催しましたケニア第2便をレポートいたします

 

 
 
 

1.搭乗案内

当日は約40人のパッセンジャーにご搭乗頂き、ケニア2便は離陸いたしました。いつもながら満員御礼になったこと、感謝しております^^
 まずはLT Crew Amiによる離陸アナウンスとともに始まり、野田&大島からケニア1便の簡単な振り返りと2便の紹介をいたしました。
 
今回は、遂にやってきましたよ、本物のマサイ戦士のジャクソンさん!!
ケニアで活躍されているフリーライターの早川千晶さんをナビゲータに、永松さん&ジャクソンさんへのインタビュー形式で、マサイ族についてたっぷりお話いただきました。
 
パッセンジャーは待ちきれない顔でした^^
 
 

2.ガイド前半

前半は、美しい写真や映像とともにマサイの文化について教えていただきました。

雄大な自然と共存するマサイ族。自然と共存していくために、大人200人、子供400人というバランスを自ら保ちつつ、小さいころから本当に様々な生きるための知恵を身に付けていきます。
子供時代には、牛の放牧・牛をリードするための口笛、森の中で鳥からはちみつの在り処を教えてもらう術など基本的なことを学びます口笛はジャクソンさんに披露いただきましたが、日本人には、聞き分けるのが難しかったです。
青年になると、”肉宴会”と称し、森の中で獣を狩って体の構造を勉強しながら肉を食べ続けるそう。また”ライオン刈り”で勇気を培うとのこと。ライオンとは同等に戦うため、弓・銃は使用禁止で、わざとライオンを興奮させるのだそう!こうして、自然の中を生きるための知恵の応用版を身につけていくそうです。
マサイ族の男性が心身たくましくなるのも当然ですね^^

 
 
 
 

3.ランチ

メニューは、もちろんケニア料理です!

カラバッシュの店長さんとコックさんが、
朝から腕を振ってくださったお料理です。ケニア風サラダ、お肉たっぷりサモサ、メインプレートは、ウガリ(トウモロコシの餅)&ご飯& と ビーフシチュー&ケニアカレー、世界で有名なケニアティー。お腹いっぱいになりました☆ ジャクソンさんも満足の味だったようです。

 

4.ガイド後半

 

団結力と果てしなく大きな勇気を持つが、とても穏やかに暮らしをしている民族。
 
男女別に、年齢別に、はっきりと役割が決まっているため、今学ぶべきことを知り、とてもクリアな生き方と価値観を持っているのがマサイ族。
尊敬すべき人(長老たち)が身近にいて、大人が子供に対して生きる見本となっているのです。自分達の文化に誇りを持って生きている姿は、今の日本も見習うべき点だと改めて認識させられました。
 
一方で、マサイにも生活環境の現代化の波が、年々大きくなり押し寄せてきているとのこと。今までの生活を続けられるのは長くないことを理解しています。次世代を生きる子供たちに教育が必須だという結論を出し、子供たちを小学校へ通わせているそうです。
 
子供達は、学校を通して現代社会に触れながらも、やっぱりマサイの大人を一番尊敬し、将来は真のマサイ(の価値観を持った大人)になりたいと普通に口に出していたシーンがありました。
そう思わせるマサイ文化にとても感動しました。
 

 

5.QA

Q 一夫多妻性は日本には馴染みがないので、第一夫人との仲について教えてください。
A (永松さん)マサイ族では、夫婦とは恋愛を経た上の結果ではなく、生活を支え合う間柄 です。ですから、第一夫人とも同じ家族として助け合って生きています。実際、第一夫人からマサイ族として生きていく勇気を得た言葉を掛けてもらいました。
「あなたには、あなたにしかできないことやってください。」
 
Q マサイ族内で性教育はどのように行われていますか?
A マサイ族で性に関係することを口に出すことは、伝統的にタブーですので、公に性教育を施すことはありません。妊娠した場合でも直接口に出すことはせず、生肉が食べたい(妊婦になると食べる習慣がある)とこっそり夫にだけ言って伝えるほどです。
ところが、病気について、妊娠出産に関することについて、全てマサイ族で完結できるほどの知恵を持ち合わせています。
 
その他、インナーの布と外に巻く布のコーディネートを楽しむオシャレなマサイの一面も伺いまいた。あの赤い布は、お店でお気に入りの柄を買ったものだそう!

 

 

6.ワークショップ

ワークショップでは、
「あなたはマサイ族と結婚することになりました。心配している周りの親族・家族に、マサイ族の結婚相手をどのように紹介しますか?」
というテーマに沿ってロールプレイしました。
発表では、実際にチームで話し合ったロールプレイを”実演”してもらいました!
当日学んだ、素晴らしいマサイ文化のエッセンスを存分に取り込み、素晴らしい演技力でロールプレイを発表してくれました。
本当に発表が面白くて、ジャクソンさんも目をキラキラさせながら、身を乗り出して発表を聞いていました。

 
 

 
 
 
その後に、皆でアクティビティをしました。
マサイ族の指を使った1~10の数の数え方を教えてもらいました^^ 
指の使い方がトリッキーで、普通と全く違うのです。
指を揺らしたり、こすったり、音を鳴らしたり、なんでそんな難しい使い方をするのだろ~??笑
当日1~10全てをマスターできた方はすごい!! 
 
 

7.ガイドからのフィードバック

やはり、実際に見ないと分からないことが沢山あります。今回はジャクソンさんが日本を知るため、マサイを伝えるために日本に来ました。次回は皆さんに、マサイ族の自然と存している生活を見に、是非ケニアに遊びに来てください。という締めの言葉をいただき、ケニア便は着陸体制へ入りました。
 
 
 

8.クロージング

そして最後の締めくくりは、やっぱりLTポーズで記念撮影。
 
 


      

 

9.ケニア便を振り返って

便の終了後、早川さん、永松さんより。「とても楽しい1日でした。また機会があれば是非呼んで欲しい!!!」とのことでした。もっとお話を聞きたかったですね。

 

番外編として、マサイ族は世界一危険なヘビと言われるブラックマンバと戦うのか?という質問をさせてもらました。
永松さんからジャクソンさんの回答をいただきました。

「全然怖いヘビじゃありません。ブラックマンバの場合は必ず首をもたげて、一呼吸置いてからしか襲って来ないので分かりやすいそうです。そして、首のすぐ下辺りを牛追いの長い棒で叩くと終わりだそうです。長い棒を持っていない場合は木の枝を切りとるそうです。すぐには襲いかかって来ないので木を切る時間もあるらしいですよ。」とのこと。
 

さすがマサイ族の戦士。ブラックマンバも怖くないとは。想像するに、あの身体能力と自然をよく知るマサイだからこその言葉であり、通常の人の場合、棒で叩く前に噛まれてしまいそうですね。。

アンケートでは、紹介しきれないほど色んな感想をいただきました。

満足度の高かったコンテンツ:ガイド・食事・Q&A、ワークショップ

②ケニア/マサイのイメージが変わった方は、どのように変わりましたか?(一部抜粋)


・自然と上手に共存している生活やコミュニティがとても魅力的にみえました。発展途上 というイメージが変わりました。

・変わらず良い印象しかない!!


・狩猟民族という印象が強かったが、自然の中で牛と生きる民族とわかり、またその独特の価値観に興味を持ちました。都会の暮らしをしていても自分たちの文化や暮らしが優れているという民族の自信が、いまの日本人には欠けている自信だと思い、マサイが羨ましくなりました。

・伝統を守りつつ新しい時代に対応しようとしている、私たちと変わらない人々だと感じた。大自然の中で本当にライオンと戦ったりするのだと知ることができました。

・自然の中で生きていく知恵の豊富さに驚いた。文明開化?することはよいことなのかわからないと思った。

・思慮深く、規律を重んじる、しっかりとした一族であること。自然や牛への深い愛情があることを知った。

 

今回はマサイにフォーカスを当て、自然と共に生きるということや、発展途上のケニアを知っていただく便になりました。
それぞれの国に、豊富な知恵から生まれた素晴らしい文化があるということを知り、アフリカが一歩でも身近な国になるきっかけになればと思います。

 
Passengersの皆様今回は搭乗ありがとうございました。

6/15日にはルワンダ便を計画中です。