ソロモン便 ”電気・ガス・水道もない大自然の暮らし”を開催しました

こんにちは。CrewのShioriです。
2015/3/8に高松美穂さん(Mihoさん)をガイドに迎え、ソロモン便を運航しました。
掲載が遅くなってしまいましたが、当日の様子をご報告したいと思います!

★初まりは1通のメールから…

ソロモン便の開催のきっかけは、Mihoさんから頂いたLunchTripでソロモンの魅力を伝えたい!というメールからでした。当初、Crewの我々も「ソロモンって、どこ?」というところからのスタートでしたが(^_^;)、Mihoさんのお話をお伺いする中で、興味深いエピソードと美しい写真の数々にCrew一同魅了されました。

Mihoさんが撮ったソロモンの写真。まるで絵はがきのよう!

ガイドのMihoさんは、2月まで国際協力NGOに所属し、主にソロモン諸島の蜂蜜を活用したスキンケアコスメ「ララ・ソロモン」の企画・マーケティング・広報を担当。ソロモンには現地調査のために2013年1月〜2月に滞在。美しい写真とともに魅惑の「ソロモンライフ」についお話して頂きました。

ガイドのMihoさんのプレゼンが始まります!
★ソロモン諸島~Happy Islands

ソロモン諸島は、1978 年にイギリスから独立したイギリス連邦国の一つ。 年間を通して平均気温は 30 度と暖かく、乾季と雨季がある熱帯雨林気候。豊かな資源に恵まれた「最後の秘境」と呼ばれる島で、ハッピーアイランドとも呼ばれている。
 開発の一極集中や土地問題などが引き金となって、1998 年末に民族紛争が勃発。 国際機関や多国籍企業が相次いで撤退したこと等から、ソロモン国民の生活は厳しいものになった。 その後、落ち着きを取り戻しているが、一方で急激な人口増加や温暖化による異常気象など新たな問題が発生し、自然と調和しながら営んできた暮らしが急速に変わりつつある。
 日本からソロモンへの行き方は、現在はパプア・ニューギニアかオーストラリア経由で首都のホニアラに入る。首都ホニアラは、メインストリート周辺のみ開発が進んでいる。 第 2 次世界大戦で激戦地となったソロモン各地には、日本兵のための慰霊碑が点在している。
ソロモン諸島の国旗
ソロモン、ここです↑

首都ホニアラは割と発展している
ホニアラにある日本兵の慰霊碑

★自然と調和した村の暮らし~ソロモン・タイムの流れるFiu村

ガイドのMihoさんは、2013年にララ・ソ ロモンの支援者拡大のためのプロジェクトの立ち上げのための現地調査のため、所属していた NGO の活 動地である Fiu 村の家庭にホームステイ。村での暮らしはなんと、「電気・ガス・水道なし」、「自給自足」、「シャワーは川での水浴び」、「トイレは海(専用の海があるのだそう)」!!!|゚Д゚)))

では、電気もガスも水道もなくてどうしているのかというと…

電気⇒ソーラーパネル等で補っている家庭もあるがそれでも電球1個程度の灯り。そのため、携帯は普及しているのだが、充電がなかなかできないので必要なときだけ電源を入れる。夜は月が明るいのでバレーボール等して遊ぶんだそう。

ガス⇒マッチがどの家にもあって、ココナッツの殻を燃やしたりして料理をする。

水道⇒数百メートル離れた所にある井戸に毎朝水を汲みに行く。

電気やガスや水道がないことに不便と感じるのは先進国的発想なのかもしれません。

「ソロモン・タイム」-ソロモンのゆっくりとした時間の流れをこういうのだそう。日本とは暮らし向きだけでなく、時間の流れ方もきっと違うんでしょうね。

お家は木と葉っぱで作ります
洗濯日和!
デザーナーズのような素敵な内装

日よけも子供達が作ったよ!

自給自足の暮らし。余ったものは市場で売ります

★気になるソロモンの交際事情

ここからはなかなか聞けない、ソロモンの「男女」の話です!ヽ(・∀・)ノ
Mihoさんが滞在していた村では、家族以外の男女が公の場で 2 人で話しているのはタブーとのこと!そのため、年頃の男女は ”ブッシュ”と呼ばれる森の中で密会することが多いのだそう。ただし、もし見つかったら、女性側の家族が男性側の家族に示談金を迫られることもあるため、みんなとても慎重にこそこそ会うのだそうです。自由気ままの感じのするソロモンですが、男女の規律はとっても厳しいのですね!

 下記はマライタ島の結婚式の様子。マライタ島では、男性側の家族が花嫁さんの家族に「シェルマネー」という貨幣価値のある貝を贈呈する儀式があります。新興国の結婚式のお祝い・持参金としては「金」が割と有名ですが、「貝」が貨幣価値を持つというのは周りを海に囲まれた海洋国家ならでは?

「シェルマネー」を身につけたカップル。幸せそうですね♡

 下記の写真、「結婚式なのに、なぜ家族や花嫁は悲しそうにしているのでしょう?」

これは、花嫁は一度嫁ぐと二度と実家のある村には帰ってきてはダメ、というしきたりがあるからだそうです。地域ごとでその厳格さに差はあるようですが、こうした儀式の中にも昔ながらの風習が息づいている様子がうかがえます。

嬉し悲しの結婚式
★お待ちかねのランチタイム!ソロモン料理を召し上がれ

ソロモン滞在経験があり、食材や調理設備が違う日本でのソロモン・メニューの開発に尽力頂いたMachikoさんよりまずはメニューのご説明。


シェル・ネックレスをつけたMachikoさん
テロアロイ(ソロモン風マグロと野菜のマリネ)…ソロモンでもなかなかお目にかかれない料理だそう
フィスアンチップ(現地のピジン語でFish & Chipsのこと)…魚の切り身とサツマイモを揚げたもの

ココラコスプスプ(「ココラコ=鶏」、「スプスプ=スープ」)…ココナッツミルクで鶏肉とほうれん草を煮たもの
ご飯にかけて頂きます

 ④クマラプディング(カップケーキに入ったもの)…現地でよく食べられるスイーツ。サツマイモ、バナナ、ココナッツミルクを交互に重ねて葉っぱでくるみ蒸し焼きにする。

オープンで焼いたもの(Mihoさんの手作り☆)
現地の調理法でのクマラプディング

 ケータリングを快く引き受けて下さったFoodist LinkのTaigaさん。ご自身初となるソロモン料理に挑戦して頂き、パッセンジャーのみならず、ソロモン人のRibbyさんにも大変好評でした!

皆さん、お待ちかねのソロモン料理!合間にはミネラル豊富なソロモン・ハニーも試食頂きました。

★ソロモン人のRibbyさん登壇

おいしいランチを頂き、旅もいよいよ後半へ。ソロモン人生まれで日本人の方との結婚を契機に日本に移住したRibbyさんを第二のガイドに迎え、両国を経験したRibbyさんから見たソロモンと日本の違いについて、ソロモンから帰ってきたばかりのShizumeさんを通訳に迎えて、現地のピジン語でお話頂きました。

ソロモン人ガイドのRibbyさんと通訳のShizumeさん

日本についてはソロモンに居たときからある程度話は聞いていたので、日本に来てから大きな驚きはなかったようですが、日本には四季があり、冬場の寒さはちょっと苦手なよう。しかし、ソロモンでは見られない「雪」を初めて見たときにとても感動したとのこと。日本の食事も口にあって美味しいし、現在の日本の生活を楽しまれているとのことでした。ソロモンに居た頃は、週末はビーチに出かけたりと専ら自然の中での生活を楽しんでいたそう。ただし近年では、公衆トイレができたり、韓国資本の大きなショッピングセンターができる等、ソロモンにも少しづつ近代化の波が押し寄せているとのこと。

★メラネシア特有の相互扶助の社会規範~ワントク

「Wantok」は英語の「One Talk」から来ていて、同じ言葉を話す血縁者、友人等のグループのこと。厳密な区分けは難しいそうですが、例えば外国人であれば、ソロモン在住の日本人は一つの「ワントク」として認識されていたそう。例えば学校の入学等、あらゆる場面で同じ「ワントク」同士のサポートが受けられるというシステム。ワントクがあるがゆえのワントク間の衝突が問題となることもあるそうですが、ワントクがあるゆえに日本のような「いじめ」やら孤独死といった社会問題を防ぐ一助となっているそう。相互扶助の考え方が定着しているためか、ソロモンでは人と人との結びつきが強いだそう。子育てについても、子供達は皆一緒に遊び、家族を超えて大きな子が小さな子の面倒をみます。

ソロモンの子供たち

★ワークショップ:ソロモンで生活してみたいですか?


ワークショップでは、生活インフラや生活環境、社会風習等についてのガイドの話を踏まえ、日本とさまざま異なる面を持つソロモンで暮らしてみたいかというテーマで、パッセンジャーの皆様に話し合ってもらいました。

各テーブルにソロモン滞在経験者に入ってもらい、治安面等さらに詳しい生活の様子をフォローアップしてもらい、いよいよ発表!

選択肢では、①観光で行きたい、②1ヶ月ホームステイ、③むしろ永住したいの3つを用意しましたが、1~2の間、という回答が多かったです。今回ソロモンについて詳しく説明してもらったこともあり、観光だけではもったいなく、現地の生活を体験してみたいという人が多かったです。永住してみたい!グループは残念ながらいませんでしたが、ガイドのMihoさんや、通訳のShidumeさん等、滞在経験がある方は永住したいと思っているというのも印象的でした。百聞は一見に如かず。是非パッセンジャーの皆様にはソロモンの魅力を肌に感じてもらいたいなと思いました。

★ガイドのMihoさんが伝えたかったこと~本当の「豊かさ」とは何か


最後に、Mihoさんがソロモン便を通して伝えたかったことをまとめてくれました。

 「都会で暮らしているとどうしても便利なことが当たり前になって、その生活だけが「豊かさ」の象徴となってしまい、それをとても残念に感じることがあった」

「日本の良さとソロモンの良さ。どちらがいいかということではなく、今の生活で何を大切にしているのか、どう暮らしたいのかを考えるきっかけにできればという思いがあった。」

「ソロモン、途上国というと「貧しい」「かわいそう」というイメージがわくかもしれないが、豊かさというのは物質的なものだけではない。環境が作り出す人と人とのつながりや、心の豊かさ、相手を思いやる気持ちをソロモンの人たちから学んだ

「4年前の東日本大震災の時、日本人のことを心配し、なんとかしたいと動いてくれたソロモンの人たちがいることも伝えたい。彼らはソロモン人らしく、自分たちの大切な食糧であるイモや野菜を集めて、祈りを捧げてくれた。ソロモンにはそんなすてきなハッピーアイランダーがたくさんいる

★アンケート結果より

パッセンジャーの約9割の方にソロモンについての新たな発見があったと回答頂きました!ワントクの話が特に興味深かったようです。ガイドのMIhoさんのお話についても具体例が多く、わかりやすかったとの声が多かったです。Ribbyさんはじめ、多くのソロモン関係者に参加して頂いたことで、より詳しい話が聞けてよかったとの声もありました。

「助け合いのシステムが沖縄に似ていて面白い

「たくさん現地の話を聞いて、環境や国の違いはあっても、でも根っこは同じじ人間なんだなーとしみじみ思いました。ワントクは助け合いの精神である一方で、コネ社会や部族間の抗争につながっているなど、いい面ばかりが強調されなかったことも、人間くささを感じた理由のひとつかもしれません。」

「ソロモン諸島の自然の豊かさを感じるとともに、自然豊かであるために、貯蓄するという発想があまりなくて、貨幣経済が進展しないというお話を聞いて、なるほどと思いました」

「ガイドブック(があれば)載っていないであろう実体験に基づいたお話し(公衆の場での男女の会話、財布を落とした時のエピソードなど)が聞けて、その他多数の中の一つの国から、親近感を抱く国の一つに変わりました


★Special Thanks

今回の会場は、Sansan㈱のフリースペース「Garden」。希少植物を追って世界中を飛び回る『プラントハンター』、西畠清順氏がプロデュースし、世界各地の植物やハンモックがあったり、自然豊かなソロモンを思い起こさせる素敵なスペースでした。

ソロモン料理屋さんが日本にないこともあり、レシピ開発から、開催場所、お料理の手配等、さまざまな関係者のご協力を仰ぎ、約半年をかけて今回のソロモン便運航の運びとなりました。改めて感謝の皆様には感謝の意を伝えたいと思います。

会場を快く貸して頂いたSansanのHibiyaさん
珍しい植物でいっぱいのフリースペース「Garden」

★最後に…

今年は、5/22-23に太平洋・島サミットという 3 年に一度のイベントが福島県いわき市で開催されます。今後もソロモンについて、パッセンジャーの皆様が少しでも関心を持って頂ければ幸いです(^-^)

太平洋・島サミット(PALM)について詳しくはこちら
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ps_summit/index.html

さて、LunchTripの空の旅はまだまだ続きます!

次回は、4/19にマレーシア便の運行を予定しております。
詳しくはこちら

http://lunch-trip.blogspot.jp/2015/04/19lunchtriplunchtrip-to-malaysia.html

皆様のご搭乗をクルー一同心よりお待ちしております!

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