8/17 LunchTrip特別便〜食から世界を考える 2時間で南米からアフリカ、アジアまで!?〜

今回のLunchTripは「国際協力」をテーマにした特別便。

「国際協力」「食糧危機」「青年海外協力隊」・・・。なんだか小難しくて敷居が高いイメージを持つ人も多そうですが、今回はガイドの田才諒哉さんが笑いありのプレゼンで楽しく話してくれました。

経緯

今回の便の発案はcrewのmihoさん。実はmihoさんも10年近く国際協力に携わっていて、現在は食料支援機関のファンドレイザーとして人道支援活動のための資金調達を担当しています。2015年のソロモン便ではガイドとして現地の魅力を伝えてくれていました。

横浜でTICAD7(アフリカ開発会議)が開催される今月は、LunchTripでもアフリカ等の新興国への国際協力に目を向けてもらいたい、という思いで今回の便を企画してくれました。

ガイドのプレゼン

ガイドの田才諒哉さん、27歳、若い!

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でも彼すごいんです。JICA青年海外協力隊や国際協力NGO職員としてザンビア・パラグアイ・スーダンへの赴任を経て、現在イギリス・サセックス大学で開発学修士を取得中。秋には修士号を取得して、12月からは再度青年海外協力隊として国連WFPのマラウイ(アフリカ)オフィスに赴任予定です。

目が回るような経歴ですが、今回のプレゼンは佐渡島で過ごした彼の学生時代から始まります。

勉強はかなり苦手、赤点連発だった学生時代・・・

当然英語も苦手・・・

補習の問題は・・・

I [  ] a boy. の括弧に入るのは?

・・・正解は am ですね:汗

高校まで、勉強より部活や学園祭、バイトなどに情熱を注いできた田才さんですが、一本の映画を見て国際協力への関心が芽生えます。

大学生が資金を集めてカンボジアに学校を建設するノンフィクション。学校一つ建てても世界は何も変わらない、でもそんな取組を地道に続けていく。そんな映画に心動かされ、大学で国際協力のゼミに入ったことから、彼の国際協力の扉が開きました。

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Lunch

さて、ここで少しブレイク。

本日の会場は恵比寿にあるタイ料理「ガパオ食堂」さん。

フードロス等の問題に積極的に取り組んでいるレストランで、フードロスアプリ「tabete」を運営する(株)コークッキング様経由で紹介いただきました。

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当日の料理もフードロス対策の特別メニュー(揚げ生春巻き)を入れていただく予定でした、、、が、なんと前日が盛況だったようで、ロスが起こらず。

フードロスにならなくて良かったけど、揚げ春巻きも食べたかったな~

こちらはベジ肉を使ったガパオライス。言われなければベジ肉とはわからない完成度!美味しい!

欧州では健康や宗教上の理由ではなくSDGsの観点からベジタリアンやヴィーガンとなる人が多いという。牛さん豚さんを育てるための肥料生産には大量の燃料・植物が消費され、それが環境破壊につながっている、という考え方です(by田才さん)。

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そんな話も交えつつ後半のプレゼンへ。

ちなみに今回の便はドリンク注文も受けていましたので、皆さんシンハービールやマンゴージュースを片手にリラックス。

ガイドの田才さんも若干ほろ酔い気味(?)。

プレゼン後半

プレゼン後半は「今日からできる国際協力」を考えてみよう。イギリス留学中の田才さんの経験も交えて。

日本では食料消費の約1/3が廃棄食材になっています・・

・イギリスの公共冷蔵庫「フレディ」はホームレス向けに設置された街の冷蔵庫。廃棄食材を入れておくことで、ホームレスが自由に食材を取っていくことができます。

・不揃いな形の野菜を取り扱うサイト「Imperfect Produce」は、形が悪く市場に流通しづらい野菜のみを扱っています。形は悪くても味はかわりませんよね。

・アメリカやイギリスですでに話題の「インポッシブルバーガー」は100%ベジ肉を使っていながら、味がまるで肉!インスタ映えする見た目も相まって大人気だそうです。日本での発売が待ち遠しい!

そんな色々な取組みを笑いありで田才さんから紹介いただいた流れでワークショップへ。

Workshop

ワークショップでは「今日からできる国際協力」について話し合ってもらいました!

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「フードロスに貢献しているレストランやアプリを積極的に利用する」「地産地消を心がける」「フェアトレード商品を購入する」「欧米の良いアイディア(イギリスの公共冷蔵庫、カナダのネガティブ広告入りレジ袋等)を取り入れる」「マイボトル、マイ箸、マイバッグ」「レシピサイトで余り物・残り物レシピの投稿・活用」等の意見が出されました。

パッセンジャーの皆様の国際協力やフードロスに対する意識もとても高く、本当に盛り上がりましたね。まだまだずっとディスカッションしていたい程でした。

皆様、またのご搭乗お待ちしております!

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