LunchTripケニア便レポート 幸せ行き・ケニア便
Dear Passenger
こんにちは。
9月2日 117便目は、”アフリカローズに想いをのせて” ケニア便・幸せ行き でした。
当便のガイドはバラ専門店・アフリカローズの創業者であり代表取締役の萩生田愛さんです。フェアトレードでケニアのバラを輸入し日本での販売を始めたパイオニアです。これまでメディアでも多く取り上げられ、「女性起業家」「アフリカビジネス」「ソーシャルビジネス」などを切り口に、ゲストスピーカーや講師として登壇されています。ファウンダーの松澤亜美と女性起業家の集う会合で会ったことがきっかけで、LunchTripの理念に共感いただき、ガイドにお招きすることができました。
会場はこれまでもアフリカの回でお馴染みの浜松町・カラバッシュ。LunchTrip初の試み、アフリカローズ一輪のお土産つきで、パッセンジャー45名の満員御礼の便となりました。ケニアから2日前に届いたバラたちはいきいきしていて、誰にもらってもらうのかどきどき待っているようでした。
搭乗手続とした、ice breakで同席同士で打ち解けてもらい、ナイロビへのフライト情報など、トリップ感を演出し、始まりました、ケニア便の離陸です。
(🔽この日のクルーChinatsuとSatine. 特別にケニアの衣装カンガを身につけました!注Ami)
ケニアで花は輸出品目第2位、世界でブーム
ガイドのプレゼンに入る前に、プロローグとして、クルー・リサーチの発表です。今回のケニア便のテーマが、サファリでも、マサイ族でも、コーヒーでもなく、バラであることの理由を説明しました。ケニアの花がヨーロッパでシェア35%(2015年時点統計による)を占め、かなりのプレゼンスがあるということ、そしてケニア国内経済にとって花卉産業がいかに重要であるか、日本でも10年の間に輸入割合は1.2%から25.7%に上がり、バラにおいてはおよそ2本に1本がケニア産であるということをインプットしました。
幸せとはなにかを教えてくれたケニア、そして見つけた道
プレゼン前編では、萩生田さんが過ごしたケニアでの生活、出会ったケニアの人々についてのお話でした。ささやかでも家族や大切な人とのよりよい暮らしのために、仕事を懸命にがんばる人。日常の小さなことに喜べる心を持てる人々の暮らし。ケニアを初めて訪れた時、まだ明るい将来を描けていなかったという萩生田さんはその中で、幸せの意味を考えさせられたと語ります。そしてついに、力強く咲くバラを売る花屋さんに出会い、このバラの迫力と生命力をブランディングして日本で自分で売りたい!という道を見つけました。(後半へつづく)
お腹いっぱいケニア料理
さて、ここでお待ちかねケニア料理のランチタイムです。
■ケニア風サラダ
トマトとタマネギに香草がトッピングしてあります。
■サモサ
インド料理であるサモサのケニアバージョンです。インド洋に面したケニアは、インド料理の影響を強く受け、独自のメニューが確立していったのだとか。中のペーストはカレー風味で食欲をそそりました。
■ピラウ (Pilau)
日本でいう「ピラフ」です。ケニアは意外とお米も食べるそうです。ココナッツがふりかけのようにかかっています。
■ギゼリ(Githeri)
ケニアの代表的な豆料理で、ケニア人の日常食です。
萩生田さんも良く食べていたとブログのなかで登場しています。複数の豆を煮たもので、甘くないあんこのような食感でした。黄色い粒はコーンです。
■カランガ(Kalanaga)
肉、ジャガイモ、トマト、ニンジンなどを煮込んだシチューのような料理です。ウガリやピラウと一緒にいただきます。
■ウガリ(Ugali)
白トウモロコシの粉末を熱湯で練り上げた、ケニアでの主食です。焼き肉やシチュー、野菜と一緒に食べます。
左:カランガ 右:ウガリ
■ルイボスティー
ケニアの輸出品目トップはお茶なのです。
カラバッシュのシェフ、エミールさん。カラバッシュは西アフリカ料理のメニューがメインですので、今回東アフリカのケニア料理は特別に用意してもらいました。
美味しいと好評いただきました。そしてお腹いっぱいになりました。
ここでケニアに関するクイズタイムです。コーヒーの話を少し。「コーヒーの歴史(講談社新書)」が面白かったので、紹介しました。ケニアでコーヒー栽培が始まったのは1880年頃で他の地域にくらべて遅いのでした。15世紀にエチオピアで始まったコーヒー栽培は、最初東に向けてアラビア半島からインド、アジアへとヨーロッパの植民地政策とともに広まりました。
愛と豊かさにあふれた世の中を実現したい
ガイドのプレゼン後半です。アフリカローズのバラがケニアの農園でどのように育てられ、日本にやってくるのか。そしてアフリカローズはどのような想いをもったお店なのかについて語っていただきました。
現地の農園では、ヨーロッパをはじめとする世界的なケニア産バラの需要の高まりとともに、従業員数が4年間で10倍増え、病院も完備され、昼食が無料化されるなど福利厚生もよくなり、子供へのよりよい教育を受けさせてあげられる人が増えているとのことです。バラを育て、商品にするケニアの人々もHappy、ばらをもらう人はもちろん、あげる人もHappy、そんなお客様のHappyに立ち会い、売るスタッフもHappy、という幸せのループを生むアフリカローズのストーリーを聴き、パッセンジャーみんなもHappyになった時間となりました。
このような温かな雰囲気の中、ガイドの話を聞いてそれを自分の事として考える、LuchTripならではのワークショップの時間です。
「周りの大切な人に愛情や感謝をどのように伝えたいですか」
「幸せな人を増やすため明日から自分ができることはなんでしょうか」
についてまず個人で考え、ワークシートに記入する時間をとり、その後グループでシェアしました。
アフリカローズを手に、笑顔溢れる時間
ここでアフリカローズが配られました。「こんなに種類がたくさんあるのは知らなかった」「綺麗!」皆笑顔になりました。男性も優雅な気分になったようです。後方の席ではアフリカローズのフラワーデザイナーである田中さんに、似合うバラをおすすめをしてもらったというラッキーな女性がいました。実物を手にし、それぞれにケニアに想いを馳せたり、大切な人を思い浮かべた時間だったと思います。
ケニア便の企画にあたって、萩生田さんから唯一いただいたリクエストが、一輪バラを持ち帰っていただきたい、ということでした。男性にお花を持って帰る体験をしてもらおう。アフリカローズはプロポーズ成功率100%だそうですが、プロポーズではなくても日常パートナーに労いや感謝、愛情を伝えるツールとして花を買う男性が増えるといいですよね、と話をしたことでした。そして、ケニア便は幸せに気づいたり、相手や周りに幸せになってもらう行動に少し背中を押せたらと”幸せ行き”としました。
「妻の誕生日に、明るくてかわいらしいイメージのチューリップをプレゼントしたことがあります。」
「周りを幸せにできるとしたら、自分が笑顔でいることかな」
時間が足りないほど全員が発言する活気に満ちたワークショップになりました。
最後に萩生田さんの著書「アフリカローズ~幸せになる奇蹟のバラ~」より、感動した言葉を紹介しました。
”いま、こうして生きていること。
そして、大切な人と一緒に居られること。
それがどんなにかけがえのないことか。”
”大切な人に「大切だよ」と伝えること。
大好きな人に「大好きだよ」と伝えること。”
胸が熱くなり、ほろっと泣いてしまったチーフクルーなのでした。
全員が笑顔で帰られる姿をみて、アフリカローズのビジョンである”愛と豊かさにあふれた世界の実現”に少し近づけた気がしてクルー一同も幸せをかみしめた、最高のケニア便となりました。ありがとうございました。
LunchTripケニア便チーフクルー
Kazue