2019/11/30 年末特別便~みんなの旅のカタチ~ レポート
2019年のラストフライト。
テーマは、「みんなの旅のカタチ」。
LunchTripは2008年のカンボジア便が最初のフライトでした。 記念すべき1便目のガイドは、Crew Kyoko。 自身が旅したカンボジアについて、自身の体験を話しました。
第1便目 カンボジア便の様子
友人同士で、自分自身の旅について共有し、参加者とインタラクティブに話しをしながら、異国情緒あふれるレストランでその国のごはんを楽しむ・・・これが最初の頃のLunchTripのスタイル。
今のLunchTripはスピーカーをガイドとして招き、参加者はWorkshopを通してディスカッション、学びにつなげるというスタイルになっています。それとともに、自身の体験を話し共有するというスタイルは段々減っていきました。
LunchTripを始めた当初と比べ、食事を楽しみながら異文化理解を深める趣旨で行われているイベントは各段に増えました。
以前よりも異国料理や異文化を知る場にアクセスしやすくなってきていると変化を感じています。 これはとても喜ばしいことで歓迎すべきである一方で、こういうイベントって、開催したり参加しているだけで満足になっていたりする状態になっていないだろうか? そんな課題感も最近感じています。
LunchTripに来てくださった方々に私たちが期待するのは、見て聞いて考え学んだ国を訪れること、見て聞いて考え学んだことをもとに何か新しい活動につなげていただくこと。
そして、その体験したことや学んだことを、LunchTripで今度は自らの言葉で共有してもらうこと。
そんな循環ができたらステキだなと考えています。
前置きが長くなりましたが、今回、LunchTrip年末特別便~みんなの旅のカタチ~を企画したのは、上記のような思いからでした。
■ガイドによる旅のお話
今回は、日本旅行業協会で海外旅行を担当されている松岡マヤさんと、会社員として働きながら「なんちゃって世界一周旅行」を実践されている藤田洋介さんをガイドにお呼びし、お二人が考える「旅」についてお話いただきました。
松岡さんが大切にしているのは五感で感じる旅。 現地に行って、五感で旅先の国や地域を感じ、刺激を受け、学びにつなげることの大切さをお話いただきました。 日本最大級の旅イベントである「ツーリズムエキスポ」にはマヤさんも関わっているので、その辺のお話もいただき、とても興味深く聞かせていただきました。
ガイドの松岡マヤさん
藤田さんからは、ご自身の旅のスタイルの変遷や、休暇を利用してフラッシュパッカーを楽しむ極意についてお話いただきました。 旅のプランニングから旅行中まで、様々なツールを駆使されていることをお話されている場面では、パッセンジャーのみなさんのカメラがたくさん向けられていて、実践的な情報に興味津々である様子が垣間見られました。
ガイドの藤田洋介さん
■パッセンジャーによるライトニングトーク
今回の便でとても大事にしたかったのが、ライトニングトーク。
冒頭触れたとおり、LunchTripは自身が経験してきた旅や体験を共有する場が原点です。 LunchTripの参加者が自発的に経験や体験を発信し、共有する場をどうしてもこの便の中で再現したく、今回は3名のパッセンジャーのみなさまにご登壇いただきました。
最初のスピーカーは岩浅さん。
2015年に開催したパレスチナ便のガイドでしたが、その時、パレスチナのジェリコに工業団地をつくり、雇用を創出し経済活動を支援するというプロジェクトに関わっているとお話をされていました。
その当時はまだ計画段階でしたが、今回、その後、工業団地が完成し、たくさんの雇用が生まれて、現地の経済に貢献できているというUpdate情報を共有いただきました。
パレスチナ便の岩浅さん(画面右)
今回の便にも、当時のパレスチナ便に搭乗されていたパッセンジャーの方々も複数参加されており、私自身もパレスチナ便の企画をしたのもあり、プロジェクトのその後を聞けたのはとても感慨深かったです。
続いて、今回はパッセンジャーとして搭乗したCrew Yumikoの「クッキングの旅」、村上さんの「人生に大きく影響を与えてくれた旅」についてお話がありました。
それぞれの旅で大切にしていることや、それらが各スピーカーの人生や趣味等に生きている様子を、他のパッセンジャーのみなさまも興味深く聞いていました。
■ワークショップ
ワークショップも、自分自身の経験や体験を共有することを軸にしました。
最初は自分自身の旅について振り返り、次に同じテーブルのパッセンジャー同士、印象に残っている旅や、自身が旅で大切にしていること、今度チャレンジしてみたいことを共有しました。
今回のパッセンジャーのみなさまは、過去3回以上LunchTripに搭乗された方々がほとんどだったのもあるのか、時間が足りないと感じるほど盛り上がりました。
■機内食
今回はお料理でも色々な旅を楽しんでいただけるように、そしてホリデーシーズンにもふさわしい内容で、サクラカフェ幡ヶ谷さんにご用意いただきました。この時期らしいステキな一皿!
おかげさまで、アジア、中東、ヨーロッパ・・・と、一皿で色々な味を楽しむことができました。
サクラカフェさんには、色々な国のビールもありましたよ!
■おわりに・・・
今回の便に搭乗いただいたパッセンジャーのみなさまが、今回の便で学んだことを一部ご紹介!
・旅を振り返って改めて気づきを掘り起こす機会が作れた
・色々な方が色々な旅を楽しんでいる事、旅の意味や意義を言及始めている事
・「工業団地づくり」という“旅”
・旅行は体験して感じることだと学びました
・人との繋がりを大切にしている方が多くいること、スマホに入れておくと便利なアプリ
・世界は知らないことで溢れている
登壇者だけでなく、パッセンジャーのみなさまも自分自身の旅について共有し、共有されたことから色々な旅のカタチを知っていただけ、有意義な場になったかなと感じております。
過去の便のUpdateが、その場にいなかった方々の学びにもつながったところが、個人的にはとても感動しました。
今回は過去の便のガイドがパッセンジャーとして搭乗しただけでなく、パッセンジャーがガイドになった便でもありました!
ただ知って学ぶだけでない、行動にうつし、更に知見を広げ、経験をたくさんしていく。
そして、聞く人・話す人も一方向だけではなく、聞く人も話す人になり、話す人も聞く人になる。 そんな循環がLunchTripを通じてできていったら…
今回の便は、とても小さな一歩かもしれませんが、このような循環をつくりあげる一歩につなげられたのかなと感じています。
まだまだチャレンジは続きます。