9/6 LunchTrip ウズベキスタン便 - 多様な民族と文化が交差する国 –

Crew の Chappy です。
2015年9月6日、ジャーナリストの嶌 信彦さんと、日本ウズベキスタン協会 理事の正岡あかねさんをガイドに迎え、ウズベキスタン便を運航しました。

■ ウズベキスタンの観光情報
初めは正岡さんから、ウズベキスタンの観光地について、ヒヴァ、サマルカンド、ブハラの世界遺産、タシュケントについてお話がありました。

ウズベキスタンはもともと1つの国ではなくいくつかの地域がくっついて国になっているところがあるため、各地それぞれの色があり、それぞれの土地のポイント、歴史を交えながら詳しくレクチャーいただきました。

観光情報なので、ウズベキスタン料理の紹介や、おススメのお土産についても。
スザニという刺繍が有名で、お店の壁にも色鮮やかな刺繍が飾られていました。

■ ランチタイム
ウズベキスタンは、多様な文化が交差する国。
トルコやアラブ料理、ロシア料理等が混ざった異国情緒あふれるメニューの中から、今回はこちらが機内食となりました。

・アチチュク(ウズベキスタンのオーソドックスなサラダ)

・マルコフチャ(人参サラダ)

・プロフ(サマルカンド地方のラム肉と人参の炊き込みごはん)

・シャシリク盛り合わせ(炭火の串焼き)

みなさま、とてもおいしい!とおっしゃっていました。
「プロフ」は「ピラフ」にも似ていますね。

■ 日本とウズベキスタンの意外な関係
後半は、嶌さんより シルクロードの歴史のお話から日本との関係についてお話いただきました。

今回のフライトの舞台、ナボイ劇場

上記写真にある、ナボイ劇場。こちらは1945年、ロシアのモスクワにある劇場と同じような劇場をタシュケントに造る計画があったものが、第2次世界大戦のために途中で建設がストップしていました。

戦後、1947年11月7日のロシアの革命記念日に間に合わせるような計画が持ち出されたものの、大戦の影響で労働力が足りない状況でした。
その労働力となったのが、大戦で捕虜となった方々。満州やシベリアだけでなく、中央アジアにも抑留者は連れて行かれ、ウズベキスタンにも1万人以上の捕虜が連れて行かれました。
そういった捕虜の中から、大工などの技術を持つ20歳から30歳の457人が劇場建設の人員として選ばれました。

西洋では捕虜は脱走や攪乱を企てるべきというような思想があったり、日本人の場合は捕虜になるくらいなら死すべき思想があるような中、「30年も40年も残るものだから、しっかりとしたものを建てて、日本の名に恥じないようにしよう」と永田隊長率いる元日本兵の方々が劇場建設に携わることになります。
そして、1947年の10月末、計画に間に合うようにナボイ劇場は完成しました。

1991年にウズベキスタンが独立しましたが、その時にナボイ劇場にかかげられた、日本国民が建てた劇場であることが書かれているプレートがあります。
そこにはウズベキスタンは日本と戦争したわけではないという意味で、「捕虜」という言葉を使わずに書かれたと、嶌さんはお話くださいました。

※嶌さんにお話いただいたナボイ劇場の秘話が書かれたノンフィクション「日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた」(角川書店)が、ウズベキスタン便の後発売されました。
タシュケントに訪れる予定のある方、ぜひご一読をお勧めいたします!

■ 参加者より
ウズベキスタン便にご搭乗いただいたパッセンジャーのみなさまからいただいた、新しく発見したことなどのコメントをご紹介します。

【発見したこと、印象に残ったこと】
・シベリア抑留中の日本人が建てた建築物が、日本人への信頼へとつながっていたこと。

・嶌さんのお話で、昔日本人がウズベキスタンでのオペラハウス建設に関わっていた事を聞き、日本人の素晴らしさと古くからのつながりがとても興味深かったです。

・嶌信彦さんのお話により、戦後の日本人捕虜によるオペラ劇場建設に携わっていたことを初めて知りました。
実際にウズベキスタンに訪れて、劇場を見学したいと思いました。

・シベリア抑留時代に素晴らしい遺産を遺されたということ、
ウズベキスタンの方が親切で宗教的にも寛容なところ。

【感想】
・親日であることのほか、歌や踊り好きな国民ということ、魅力ある国で行ってみたいという気持ちになりました。

・ほぼ情報のなかった国、ウズベキスタンについて観光、食、歴史などを知る事ができて、とても楽しかったです。

・ナヴォイ劇場の話が感動しましたし、日本人として誇りに思え、印象的でした。

ガイドを囲んでパッセンジャーと集合写真♪
ご搭乗ありがとうございます!

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様々な文化が交差する国、ウズベキスタン。
建物やお料理、ファッションなど、様々な国の影響を受けているところがまた魅力的ですね。

ガイドのお二人との打ち合わせでは、ウズベキスタンでは日本語を学ぶ学生が多く、そのレベルも高いとおっしゃられていたのが印象的でした。

当日、実際にナボイ劇場の建設に携わっていた大塚武さんにもご搭乗いただけたらと調整をしておりましたが、ウズベキスタン便の前に訃報を聞き、残念ながらご搭乗かないませんでした。
大塚さんのご活躍、下記に掲載ありますのでぜひご覧ください。
http://www.nobuhiko-shima.com/image/20140530_uzbek_otsukasan.pdf

今回は、ウズベキスタン出身のオーナーが営む「アロヒディン」というお店(八丁堀)で開催しましたが、お料理とてもおいしいと評判です!
ウズベキスタン便へのご搭乗叶わなかったみなさま、ぜひ行ってみてくださいね~

カリグラフィーにはお店の名前が・・・
アロヒディンのスタッフ

また、ウズベキスタンの情報は下記からも check できます。
ぜひご覧ください!

・日本ウズベキスタン協会サイト
http://homepage2.nifty.com/silkroad-uzbek/

・日本ウズベキスタン協会Facebook
https://www.facebook.com/npojua

・嶌信彦オフィシャルサイト
http://nobuhiko-shima.com/

・嶌信彦ツイッター
https://twitter.com/shima_nobuhiko

ウズベキスタン便Crew Tama、Chinatsu、Chappy
嶌さん秘書の佐々木さん、ガイドの正岡さん、嶌さんを囲んで