12/21 ミャンマー便 – colors of Myanmar – (後半)

こんにちは。Crew chappy です。
20141221日、小沼武彦さんをガイドに、ミャンマー便を運航しました。
最近、新聞を読んでいるとよく出てくるミャンマー。民主化後、日本でとても注目されるようになりました。2月にもミャンマー大使館にてミャンマー便を開催しましたが、今回はより深くミャンマーのことを知るフライト。
続いて後半部分をご案内♪ (前半はこちら

★ いよいよ本題へ…

ランチタイムの後は、いよいよ少数民族が抱える問題についてのプレゼンです。
今回は、個々の少数民族にフォーカスをあてるのではなく、全体的に共通している問題について、「教育」という側面からみていきました。

ミャンマーの教育制度は、5年間の小学校、4年間の中学校、2年間の高等学校となっています。富裕層は私立、中間層は学費の安い学校、貧困層でも僧院で教育を受けられるようになっているなど、どの階層でも教育が受けられるシステム自体はあります。
高校卒業後は、「セーダン試験」という日本でいうセンター試験のようなものを受け、大学に入学するという流れです。ちなみに、こちらは英語で出題されます。
70年代から80年代以降は、当時の軍事政権の政策により十分に教育を受けられる機会がない状況であったため、教育をしっかり受けた人が全体的に少ないといった状況や、特に少数民族にとっては、僧院がなかったり、ミャンマー語が通じないため、ミャンマー語で書かれている教科書の内容を理解できなかったり、ミャンマー語で行われる授業についていけないといった問題があることをお話いただきました。
そして、大学に入るためには英語で試験を受けなければならない。教育機会が少ない上に、教えられる先生もいない… 多くの少数民族にとって、大学に入るためには非常に高いハードルを越えなければならない状況です。

そんな状況を打開すべく、小沼さんがやってきた活動は、優秀な先生の授業を撮影し、それをDVDで展開すること。

撮影した先生の中には、ミャンマーの方なら誰でも知っているという英語の先生もいました。レストランのミャンマー人の店員さんも、もちろん知っている!というくらい有名な先生のようです。
ミャンマー人なら誰でも知っている英語の先生
教育以外にも様々な課題がある、ミャンマーにおける少数民族。
プレゼンの最後では、ミャンマーには色々な color(民族)があり、日本で報じられているようなところだけではない色々な面があることを紹介しました。
Workshop では、ミャンマープロジェクトのリーダーだったら、どういう内容の映像コンテンツを作成し展開するか?を考えました。
ミャンマーの「ルー大柴」のような先生にお願いして、直前対策のコンテンツを楽しく要領よく学ぶ!といった面白いアイデアも出ました。


★ 現地から…

当日は、現地から、パートナーでカチン族のジョンさんと、小沼さんが進めていたプロジェクトの後任の林さんが Skype でヤンゴンから参加してくれました。
しかしながら、先方のネットワークの状況により、残念ながら参加者との交流までは実現できませんでしたが、フライトの最後の方で運よくつながり、ジョンさんと林さんから一言ずつコメントいただくことができました。
当日のジョンさんと林さんの様子
WiFi がよくつながる(?)というホテルのラウンジにて
お二人より当日いただいたコメント、ご紹介します!

*** From John ***
Thank you for having the chance to tell you all. Yes, in my view, the interaction of the politic and education create the improvement of the region. If the quality of the education is not good enough, the country will not improve.
*** From 林さん ***
本日はお越しくださって有難うございました。いらしてくださった方々はミャンマーについての知識をたくさんお持ちかもしれませんが、少数民族については中々知らない方が多かったのではないでしょうか。
しかし確かにたくさんの民族がいて、彼らの生活はヤンゴンの生活と全く違います。時には今日をどうやっていきるか、ということだけを考えて生きている方もいらっしゃいます。
ぜひこの機会に、ほんの少しでも、少数民族について興味を持っていただけたらと思います。
最後に、こんなネット環境が悪い中で、僕たちのお話を聞いてくださって有難うございました。これからも宜しくお願い致します。

★ 最後に…

Lunch Trip ミャンマー便、いかがでしたか? 
私自身は昔、トランジットのためにヤンゴン空港に降りたことがありますが、その時の飛行機の乗客ほぼ全員が「僧侶」という不思議なフライトでした。
ロヒンギャはバングラデシュに行ったときに知りましたが、ミャンマーにおける少数民族について知る機会はなかなかないのが現状だと思います。

でも、日本でも少数民族出身の方に出会える場所があります。
高田馬場は言わずと知れたリトルミャンマー。路地を入ると、ミャンマー料理屋さんが所々ありますが、そういったレストランの経営者の中には、少数民族出身の方々もいます。
日本でミャンマーを体感するにはとてもいい場所ですし、料理の値段もリーズナブルなものが多いので、ぜひ行ってみてくださいね~!
レストラン SHWEO のみなさん
今回、ガイドをしていただいた小沼さんからもメッセージいただきました!

*** Lunch Trip に搭乗してみて、いかがでしたか? ***
ランチトリップは、ガイド、パッセンジャーとの距離が近く、みんなで一体となってミャンマーについて考えられる場所があり、とても楽しかったです。また、パッセンジャーからの個人的な質問がとても嬉しく、皆様がミャンマーに関心を持っている事がわかりました。
*** ミャンマーに行く前の「ミャンマー」、どんな印象でしたか? ***
ミャンマーに実際に足を運ぶ前のミャンマーは、あまり良い印象を抱いていませんでした。「ミャンマー=軍事政権、途上国」などという言葉が連想され、正直ネガティブな印象を持っていました。
*** 現地でのプロジェクトを通して見えてきたミャンマー、最初と比べてどのように印象変わりましたか? ***
現地でのプロジェクトを通して、ミャンマーのイメージが一新しました。治安の良さ、優しい人々、独特の文化。想像していたものとは大きく異なり、ミャンマーという国は、本当に良い国なんだなと考えるようになりました。
*** 出家して僧院で生活されていたようですが、どんな様子でしたか? ***
現地の方、僧や尼と一緒に暮らす生活は、私にはとても新鮮でした。毎日決まった時間に起床、食事、就寝。一緒に食事を作ったりしながら、現地の人と交流できたのは、本当に楽しかったです。日本でできないことだったので、毎日がとても楽しかったです。
*** パッセンジャーのみなさまにメッセージを! ***
今回はお忙しい中、参加してくださりありがとうございました。今回のランチトリップミャンマー便を通じて、異なる民族が共存するミャンマーに強い関心を持ってくだされば、幸いです。興味を持った方は、ぜひ実際に足を運んで、ミャンマーの空気を吸ってみてください。
最後はお決まりの”LTポーズで♪


本年も Lunch Trip をご搭乗くださいましてありがとうございました。

来年も Lunch Trip Air Line にぜひご搭乗ください!
今度のフライトは、ロシア便(1/25)、パレスチナ便(2/11開催)を予定しています。

みなさまのご搭乗をお待ちしております。