情報について考えてみた
みなさんは電車の中で何してますか?
わたしは本またはiPhoneでTwitterとかブログなどを読んでます。
とにかく、すきま時間があれば何か活字を読んでしまうの。
新聞、ブログ、Twitter、雑誌、本。どれも重要な情報源。最近はラジオの素晴らしさも再認識。耳から入る情報って想像力をかきたてるし、何かしながら最近のトレンドや曲が聞けるのがいいの。
で、ほとんどの情報をうけるときわたしはそれを真に受ける。
いや、むしろ情報がほしいからそれを読んだり聞いたりするんだけど、「疑ってかかる」ことを忘れがち。
一ヶ月前くらいかな。
マンナンライフの蒟蒻畑のパッケージに大きく「この商品は細かく噛み砕いて食べてください。そうでないと、死にます」と最後の四文字が赤く大きくかかれた写真がTwitterで出回った。
みんなウソお!とかいいつつRT(ReTweet=広めること)していた。わたしもへぇ、ここまでやるんだ、と思って流していた。
で、そのあと「あの情報はウソだった」というリンクに「騙された」という言葉付きのTwitterが回ってきた。
わたしも勿論騙された方。
その間わざわざドラッグストアに蒟蒻畑を確かめにいくなんてしなかった。
その「ウソだった」というリンクに飛ぶと、そこには「これはただの加工写真。twitter民はなにも考えないアホか」と書いてあった。わたしはあまりtwitterに依存していないと自覚していたけど、ちらっと一瞬みた情報が本当だと無意識のうちに信じてたんだよね。
日曜日個展メンバーで飲んだとき、装飾のきょめがいった。
「あみ。やっぱ、教育ってすごく大事だよ。最近わかったことなんだけど、人気ランキング4位以内の映画しかみない、という層がいるの。これをみてみたい、とかではなくて、ランキングでしか選ばないんだよ」
きょめは映画関係の仕事をしている。そして大学時代わたしが教育学部で教育を愛していたこと、学生で論議になるといつも「最後は教育が一番大事」と言っていたことを知ってる。そんなきょめが続ける。
「何か商品を買うときに、ランキングだけで判断するのってすごく危なくない?だってランキングは操作されてるかもしれないんだよ。現に@COSMEとかサクラ絶対いるっしょ」
この後、雰囲気のいい三軒茶屋のカフェでこの話は盛りあがった。
RANKINGRANQUEENという店が新宿にも渋谷にもあって、待ち合わせの間にわたしもよく流行りものチェックする。いつだって流行りものは最先端の技術を持ってて楽しいから。たった5分くらいの間に買うこともしょっちゅう。
ある意味、お店ごと「他の女の子のお墨付き」なわけだから。けど、この業態が不思議だって中国人ジャーナリストが書いているのをみたことがある。やっぱ西洋東洋の話だけでなくて日本だけのものなんだとおもう。中国人はラグジュアリーブランドロゴが大きく書いてある服やバッグ好きだけれど、この文化はないみたいだから。
今の消費者は賢くなって、なにか購入をするときにその価値を最大限に高めるために事前調査をするのが当たり前になった。前なら知り合いの口コミを聞くベースだったのが、食べログなり@COSMEなり楽天の旅サイトをみてきめるようになっている。
よく言われるAIDMAの法則が変わってきてる。
わたし自身3つとも利用する。だって失敗したくないんだもん。
でも、何かを究めようと思ったら、失敗を恐れてランキングばかりみていたらいけないと思う。
例えば美容師や美容員さんが@COSMEで人気のものばかり追っていたら新しい流行はできないでしょ。映画は、まぁ古くなるものだけど、でも早くになんでも見る人がいるから最初の流行ができる気がする。
わたしは今回SOCIALNETWORKを2日目にみたけど、これは事前調査をしなかったよ。しなくても見たいと強く思ってたからね。
だから、事前調査をするのが悪いんじゃない。流されるときは、それを自覚できればよいと思うの。
でもそのときに、「この情報も百パーセント本当ではないかもしれない」と考えておく余裕をもつこは、すごく大事。
それって多分情報に対する教育で解決できる。
例えば学校で気になる新聞記事を切り抜け、と言われたじゃない。それを発表して終わらせるだけでなくて、「同じ事件でも新聞によってこれだけ違う」という授業をやるだけで、すごく変わる。
ほんと、そのとおり。
私たちが触れているあらゆる情報は、実は誰かの思惑がかかっていることが多いから。そして誰もが自分のなかに「固定概念」を持っていて、それを通して書いているのだから。固定概念は、残念ながら大きな組織にいると気づかないように文化として形成されていく。
日本には記者クラブというものがあり、そこには限られた人しか入ることができないようになっている、らしい。わたしはあるツテで外国人記者クラブにはいったことがあるんだけど、逆に言えばツテがないと入れない。
日本の大手新聞やテレビはこの記者クラブに全て加入しているから入れるけど、ネットで活躍してるジャーナリストや地味な雑誌の記者などは入れない。この記者クラブは政府によって運営されているから、記者たちが世論と反してまで政府にがっつく必要はない。
じゃあよく政治的スキャンダルとか取り上げられるけどそれってどういうことよ、というとそれは雑誌やネットからの告白がほとんどらしい。
リクルート事件以外の政治事件は、全てが雑誌かネットからで、記者クラブに参加しているところから発症してでたものって殆どないんだって。ショックじゃない?
と、こう書いていてなんだけど、わたしもこれを今Jwaveで聞いたので、どこまでほんとかは分かりません。w
ただ一つ言えることは、私たちがいつも真実だと思い込んでいる「安心情報」は、必ずしもそうではないということ。
対面でさえとっても騙されやすいわたしがいうのも変なんだけど、だからこその実感なの。
でも、じゃぁ全てを疑うっていうのも難しい。
だからわたしは、なるべく生の情報を取りたいと思う。そして、なるべく多くのリソースで比べたいと思う。
もちろん、全てのことに対してそんな時間はない。でも、間違えた情報や操作された情報によって偏見をもたれて嫌な思いをする人を、少しでもなくしたいの。
シリコンバレーでインターンしていたとき、家の近くでインド人が殺された。理由は、「ターバンをしていてアラブ人だと思ったから。」驚愕だよ。これは、アラブ系、イスラム圏、ターバンをしている人が全員危ない思わせる報道があったことが原因だとおもう。自分たちの生活の怒りを、全てそこに向けようとしたんだよね。
イスラエル出身の友人ヤエールは自分が中東人だというだけで危ないとみられることにジレンマを感じてた。
新大久保の小学校の子供達はとても元気だった。歌舞伎町の隣街だから、外国人も日本人もごっちゃまぜ。でも、中学にいくと外国人の生徒は一気に勉強も友達もできなくなり、高校進学率がすごく悪くなる。色々理由はあるけれど、そこにいわれのない差別やイジメがあることは、調査からも明白になっている。
マスコミ批判をしたくてこれを書いたんじゃない。
マスコミ情報はわたしにとっても社会にとっても、絶対に必要なインフラ。でもそれを流すのが人間である限り、何かしらの意図や思いが込められていることを、わたしたちは忘れてはいけないと思う。
だいぶ長くなったけれど、LUNCHTRIPを始めるに当たっても考えていた事だったので、改めて書きました。
そして。
今後わたしたちLUNCHTRIPは、この点についても取り組んで行こうとも考えています。
特に外国についてのニュースや情報を、斜めからみる機会を。
詳細は、近日中に!!