【レポート:Part1】12/10 LunchTripモンゴル便 ~モンゴルの都会と田舎とは~
みなさま、こんにちは。Crew Chappy です。
2016年12月10日、2016年の Last Flight である「モンゴル便」を運行しました。
モンゴルと言えば・・・
チンギスハン!をイメージされる方が多いでしょう。
今回のパッセンジャーのみなさまにも、参加の前にうかがった「モンゴルに対するイメージ」にも、チンギスハンという回答が多かったです。また、ゲル、遊牧民・・・そんな回答も多くありました。
今回の旅先は、そんなイメージとは違ったところを見るためにモンゴルへ。
UNICEFの水衛生事業で8年間モンゴルにいらっしゃった本田隆史さんをガイドにTripしました。
★モンゴル便のできるまで
とあるイベントの2次会で「水・トイレの専門家」なる方に出会いました。
トイレと言えば、日本を代表するのは「ウォシュレット」が思いつきますが、自分自身、この分野の専門家に会うのは初めて! 各国のトイレ事情なんぞ、なかなか知れるものではありません。
これはぜひ話をきいてみたい!ということでお願いしたのが、モンゴル便のきっかけなのでした。
(LunchTrip なので「衛生分野」とみなさまにはお伝えいたしましたが 笑)
ガイドの本田さんは、モンゴルだけではなく、ネパール、アフガニスタン、グアテマラ、ペルー、ハイチ、マダガスカルといった国々に滞在されていましたが、モンゴルが一番長くいらっしゃったので、モンゴルテーマにお話いただくことになりました。
モンゴルについては、私のイメージもゲルや遊牧民というレベル。
打ち合わせ中のモンゴル話は、そんなイメージを見事にくつがえす、非常におもしろく、興味深いものばかりでした!
★モンゴルの色々な側面
まずは本田さんの自己紹介。お名前をモンゴル風にいうと「ツトム・タカシ」さん。
モンゴルではかつて、苗字はありませんでした。なので、お父さんの名前を自身の名前の前にいうのがモンゴル風なのだとか。
自己紹介の後は、歴史や文化、地理的な側面からみたモンゴルについての紹介です。
旧社会主義国であり、中国とロシアの間にあり、中央アジアに属するような国でもあります。
西の方には、カザフ系の民族が多く、カザフスタンに移住したり出稼ぎに出る人たちも多くいるようです。
また、モンゴルはチベット文化圏で、街にはチベット寺院もあります。チベット仏教の最高責任者である「ダライ・ラマ」の名前も実はモンゴル語なのです!と本田さんから説明があったとき、Passengers のみなさまのどよめきが。。。
「大地のような深い智恵を持つ聖人」という意味のようで、まるでモンゴルのイメージからとってきたような名前ですね。
他にも、「名無し」という名前の人がいるなど、「名前」からもモンゴルの一面を知れました。
★アジアだけど東欧
モンゴルはかつて旧社会主義国で、街並みから文化まで、色々な面で旧ソ連時代の影響をうけています。
モンゴル語は、今はキリル文字で表現されますが、もともとはアラビア語に似たような文字を縦に上から書いていくような文字でした。
(上方の文字がキリル文字、左下がかつて使われていたモンゴルの文字です)
また、建物はピョンヤンを思わせるようなものが多く、都市の住居はマンションのような集合住宅が立ち並びます。
旧ソ連の影響は、今の人々の娯楽にも。
モンゴルの方は、ソ連時代、モスクワやポーランドに多くの方が留学に行っていたのもあり、オペラが娯楽としては盛んです。オペラのレベルも高いようです。
その他、モンゴルの人に人気な旅先は「韓国」だったり、アジア人で2番目に宇宙に行ったのはモンゴル人だったというお話も。
★モンゴルの都会と田舎
モンゴルの首都 ウランバートルは、通称「UB」。
「アメリカ人がLAと呼んでいるのと同じですね~」と本田さんがおっしゃると、Passengers のみなさまもニッコリ。
そのUBはこんな風景です!
みなさん驚きの大都会「UB」です。イメージのモンゴルとは違いますね。
でも、一方で、田舎ではまだゲルで暮らす人がいたり、遊牧民がいることも事実です。
★女性にやさしい?!モンゴル
モンゴルは、女性の大学進学率が高い傾向にあります。
それは、男性は力があるからどこでもやっていける、女性は力が弱いから頭で勝負しなければならないから教育に力を入れる… そんな風習からなのだそう。
実際に、公務員などでは女性の比率が男性よりも高く、多くの女性が活躍しているのだとか。
また、シングルマザーも多いそうですが、モンゴルは大家族であることが多く、失業している家族がいたり、両親が40歳近くと比較的若いので、子どもたちの面倒をみたりサポートする体制があるため、シングルマザーであっても日本ほど肩身の狭い想いをしなくても活躍されている女性が多いそうです。
Part2はこちらから